DDTSを採用したきっかけは,ある大規模で複雑な体制をとるプロジェクトに挑戦するときに,情報共有の必要性を感じたことでした.
DDTSに期待したことは,情報が蓄積されること,情報の共有が容易であること,必要な情報の絞込みができることなどでしたが,それらの要望にきちんと応えてくれました.今では,不具合管理,予定管理,問題管理,障害対応管理など多方面でxDTSを利用しています.
これにより,進捗状況の確認の効率化,状況確認の正確さの向上,情報共有の形態改善などの効果を得ることができました.なによりもメンバーの仕事に対する意識が変化したことを実感しています.
情報共有に積極的なり,ソフトウェアを「きちんと」作ると言うことの意味をより深く認識することができるようになりました.
※(株)オージス総研様にはxDTSの前進となるシステム「DDTS」から運用していただいています.
xDTSのよいところは,テンプレートをベースにしてシステムを生成する点です.
これにより,各プロジェクトで入力項目の統一を行うことができるのです.
事実,xDTSを採用してからは,社員が積極的に情報交換をするようになりました.他方,テンプレートが増えすぎてどれを使えばよいかわからなくなる点は問題です.
一度システムを運用し始めてしまうと,入力項目の変更が自由にできないのも困ります.データべースの構造上の問題もあって実現が難しいのはわかりますが,一度,百件近くまでレポートを登録したあとに,入力項目の不備に気づきすべて再入力したこともあるので,何とか対応してほしい,と思います.
また,メールが飛びすぎるのも,邪魔に感じることがあります.今後は個々の機能の洗練が必要だと思います.
プロジェクトの現場は短期,低コスト開発に対応しなければならない上に人材不足やスキル不足の問題を抱えています.
クライアントからの要求条件が途中で変化することなどはあたりまえですし,マネージメントもどんどんと複雑化しています.それに対応するためには体制とその運用ルール,特にコラボレーションルールは明確に定めなければならないでしょう.
その点xDTSは,PM/PLが,メンバーと協調して高品質のシステム開発をするための,強力な支援ツールとして活躍しました.なによりもテスト,検定,修復,リリースの管理が容易であるうえに,関係者がその事実を認識(共有)し合えているのを心強く思います.
残ったバグの対処状況が,手に取るように確認(見える)できることで、安心感のあるコラボレーション・マネージメントが可能になったと思います.
今後は情報の共有とコラボレーション(対話)等の協調管理を支援できるシステムを期待しています.
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